
待ちに待った我らが草原にいさんこと、
「桂 吉弥」の独演会に足を運ぶ。
二年前に比べ、かなり腕が上がったなとこの素人の自分が見てもわかるほど、間の取り方や
話の持って行き方、演技力に磨きがかかっていた。
話では、最近の落語界は毎日仕事が入って、以前のようにアルバイトしなくても割と本業で食べていける環境にあるとか。
こんな幸せなことはないと。
なるほど、そりゃ腕が上がるはず。
まだ経験の浅い落語家さんとそうでない落語家さんの違いは、やはり“余裕”と“噺のなかの遊び”(かな)。
以前の吉弥にいさんより遊びが上手になったと偉そうにも思った独演会だった。
今回の噺は、フグの毒に中るのが怖くてなかなか食べられない男二人の話
『ふぐ鍋』 と
芝居が好きで好きでほとんど毎日足を運んでいる成りきり若旦那の話
『七段目』、
そして最後が、うどんを売りに夜道を練り歩くうどん屋の話
『かぜうどん』 と、この三本。
『ふぐ鍋』 と 『かぜうどん』 では、吉弥さんがとてもおいしそうに鍋とうどんを食べていた。
本当に湯気が見えてきた。(どうしてもうどんが食べたくなり、この夜はうどんを食べたほど)
そして、鍋と一緒に飲むお酒のおいしそうなこと・・・。
えー何でしたか、確か “清酒 「犬のさかり」”(笑)
それをきゅーっと飲んでは鍋をつつく。ふぐは避けて(笑)。
『七段目』 では、歌舞伎の真似を披露。 お芝居の中でお芝居が繰り広げられ、その上手なこと。
上方落語に欠かせない“ハメモノ”も入り、噺はいよいよ盛り上がる。
女形もうまい。 柳家喬太郎さんも女役をやらせたら気味が悪いほど上手だけど、吉弥にいさんも
それなりに気味が悪い(笑)。
そういえば今回、「あはーん」「うふーん」のような声をよく出していたなぁ(笑)。
とにかく、二年前の前回よりパワーアップした独演会だった。
来年は40歳と大台に乗る吉弥にいさん。
ますますオヤジ度を上げて、脂の乗った噺を聞かせてほしい。