『 ワニ&ジュナ 』
アニメーターの仕事にいつも疲れているワニ(キム・ヒソン)を気遣い、やさしく接するシナリオライターのジュナ(チュ・ジンモ)。同棲中のふたりの周りにはいつも柔らかな光が漂っている。しかし、彼女の心の中には忘れられない人がいた・・・。
申し分ない美男美女カップルという感じ。ふたりが同棲している家の雰囲気がとても良い。紆余曲折の末、やっぱりジュナを選ぶワニは正解だと思う。
『 イルマーレ 』
今更と言われそうだが、韓国にもこんなお洒落な映画があるのだなと思った作品。もう今から10年前の映画。「猟奇的な彼女」で一躍有名になったチョン・ジヒョンをこの作品で初めて見た。
時空を越えて手紙のやりとりをする男女が最終的に出会うまでの話。
キムチのキの字も匂わないお洒落で透明感ある映像の中、プラトニックな恋が進行していく。ボサノヴァの似合う映画。ハリウッドでリメイクされたが、残念ながらこの透明感や繊細さは出せなかった。
『 恋愛時代 』
これは、映画ではなくドラマ。仲良くさせてもらっているオンニから紹介してもらった作品。これほんとに韓ドラ?と思うほど、いかにもな韓国発ドラマでないのがいい。道理で、原作は野沢尚。離婚した夫婦が、別れてから初めて気付くお互いの感情を描いたドラマ。
またまたカム・ウソンがコミカルな演技からシリアスな演技まで幅広く披露してくれている。彼は決して美男ではないが、色気があるのだ。お嬢さん的なイメージのソン・イェジンが、このドラマではまた別の面を見せているところにも注目。
秋にぴったりな大人のドラマ。サントラもおすすめ。
以上、前編後編あわせて、今回は厳選7作品をご紹介。
~ 《 番外編 》 ~
『 順風産婦人科 』
これは今回の趣旨とは外れるが、好きだったドラマ。ドラマといっても、アメリカのドラマ“奥様は魔女”のように、合間に笑い声が入るシチュエーションドラマ。「順風産婦人科」という病院に関連する人々の間で起こるコメディ。
これがほんとに笑えて、観ていて癒される。未来の韓国人気俳優が何気に出演していたりと、出だしの俳優にとっては一種の登竜門的な感じだろうか。娘婿役のベテラン俳優を他のドラマでよく見かけるが、どんなにシリアスな役をしても、順風でのおとぼけキャラが思い出されて、どこまでが本気なのかわからなくなる(笑。日本もこういうシチュエーションドラマあればいいのになぁ・・・。